LOGOS/小野塚カホリ

2004年12月10日 BL
[1999/10]
今日見つけた。
気付くと、小野塚さんの本、7冊あり。
ぼちぼちと、レビューしてみます。

とりあえず、3冊目。

表題作は、CD”少年四景”に入っていたもの。
ストーリーは、CD聞いてたので、解ってるつもりだったんだけど。
音声だけじゃ、表現し切れないことが、絵を見ることで、解ったりして。
逃避行の末、縹(はなだ)が海へ辿り着く。
そのシーンが、結構衝撃。
私は、CD聞いただけでは、そんなことがあったとは、解らなかった。
橘と縹。
物凄い短期間に、いつ死んでも後悔しないくらいの、生き方をしてる。
同じ年齢の頃の私は、先生と親の指示に、馬鹿みたいに従ってばかりだった。
自分はこうしたい、っていう意思を持っていなかった。
自分の生きてる世界も、学校と家だけ、だったし。
だから、余計に、この二人が、羨ましい。

今からでも、後悔しない生き方が、出来るといいんだけど。

他4作。
「らしゃめん」
らしゃめんとは、洋妾〜外国人に付く日本人の妾のこと。
過激で、痛いシーンが、多いけど、でも、最後は、切なくなる。

「ココナッツアイス」
10年間、離れ離れだった、双子の兄弟。
兄には、交通事故に遭い、事故のショックと病院の処置ミスで、記憶障害がある。
過去のことも、今現在起こったことも、記憶として残せない。
そんな兄に、思い出さなくてもいいから、忘れないでくれ、と言う弟。
その想いの強さが、伝わってくる。

「ソレは至極、当然のコト」
凄く好きな人に、振り向いて貰えない所為で、
こんなに、狂っちゃうことも、あるんだ… って思った。

「リアル」
短いのですが、その中にも切なさ満載。

小野塚さんの作品、
とにかく、好きな人への想いの強さが、どれも描かれてるように思う。
とにかく、好きで好きで堪らないっ って感じで。

コメント

凛

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