京の都で花咲ける、恋と野望の平安絵巻…。
利発で愛らしい千寿は、大寺で働く捨て子の稚児。でも実は、高貴な身分ゆかりの者らしい!? 出生の秘密を巡って僧たちに狙われた千寿は、ある晩ついに寺を出奔! 京を目指して逃げる途中、藤原諸兄に拾われる。 有能な若き蔵人の諸兄は、帝の側仕えの秘書官で、藤原一門の御曹司。命を救われた恩返しに千寿は世話係として仕えることを願い出る。一見無愛想な諸兄に惹かれていく千寿。その一方で僧たちの追手も迫っていて……。京の都で花咲ける、恋と野望の平安絵巻。華麗に幕開け!
原作:秋月こお 2004/7/16
■CAST
岸尾大輔:千寿丸 森川智之:藤原諸兄 置鮎龍太郎:在原業平
立木文彦:拓尊 茶風林:小野 篁 政宗一成:藤原大納言
土井美加:桂子 他
かなり、おもしろかったです。
テンポがいいと言うか。
聞き始めると止まらなくなって、CD2枚分なんて、全く苦にならず。
好きです、これ、私。
平安時代、なんで。
それ相応の言い回しなんですね、台詞が。
でも、それがまたなんだか新鮮で。
いつもの森川さんなんだけど、普通絶対にしない喋り方と、真面目で一途な諸兄というキャラの所為もあって、凄く清清しくて。
でも、そんな諸兄よりも、凄く良かったのが在原業平@置鮎さん。
何でも話せる親友の二人。
でも、全く性格や行動は反対で。
一見(聞?)、軽薄そうに感じる業平ですが、実は頭が良くて、用意周到。
真面目一方の諸兄を、からかいつつも、助けていて。
鈍い諸兄をその気にさせるのも、巧すぎ!
聞いてて、”ほら、また業平に巧く手玉に取られてるよ…。”と、思わずにはいられない。
ほんとに、凄くいいコンビネーションで。
でそんな二人を演じてる、森川さんと置鮎さんも、いいですね。
二人の台詞の掛け合いは、聞いていて、凄く楽しくて。
お二人とも大好きなので、本編中、どちらかの声がずっと聞けるのも嬉しいし。
で、千寿丸@岸尾さん。
岸尾さんって、まだ声を覚える程ではないのですが。
14歳の役を、巧く演じていたのでは。
元気が良くて、一生懸命で、はきはきと喋って。
初めて、諸兄に体を許した時も、ある行動が積極的で、諸兄があたふたするのが、おもしろくて。
時代物だからこそ、の大変さもあるよう。
っていうか、節会=せちえ?
これ、山岸涼子さんの漫画”日出処の天子”で、見たことのある言葉なのか、聞いた時、妙に懐かしくて。
でも、ほんと、聞いただけじゃいまいちわからな〜い言葉が多い。
FTでお三方が言われてたんですが、漢字が読めないし、辞書で調べても、言葉が載ってなかったりで、大変だったそう。
なので、私のように、聞いただけじゃわからない人は、是非、原作を読んで欲しい、とのこと。
例えば、供奉。
”ぐぶ”って読むんですよ。
置鮎曰く、”きょうほう”と読んだらしい。
ちなみに、FTは、森川、置鮎、岸尾の三人で。
原作にも続編、があるらしく。
それ以上に、千寿丸の生みの親、とか気になる点がありつつ。
それに、この諸兄@森川さんと業平@置鮎のやりとりが、もっと聞いていたいし。
続き、出ないかな。
コメント