―この蝉みたいに眠り続けていよう―
―それまで、この蝉のように眠り続けていればいい…―
徳川の幕巨・秋月景一郎と長州藩士・草加十馬。二人は激動の時代に出会い、激しく引かれあう。
しかし、時代は無情にも二人を引き裂いた。徳川と長州は敵と味方に別れ、戦争へとなだれ込んで行く。
「こんな時代でなかったら、もっと一緒にいれたのに…」
いつかきっと結ばれる時がくる、そう願ったものの、時代はあくまでそれを許さなかった。動乱の幕末維新を駆け抜ける、秋月と草加の熱情!「春抱き」の岩城と香藤の前世編。
原作:新田祐克 2002/5/25 

■CAST
森川智之:秋月景一郎・岩城京介 三木眞一郎:草加十馬・香藤洋二
森久保祥太郎:相沢正之進 小野健一:周布政之進
一龍斎貞友:イト 大倉正章:大鳥圭介 拡森信吾:黒田了介 他

悲しくて、堪りません。
幸せなラストじゃないだろうな、というのは、物語が進んで行くうちに、容易に推測出来たのですが、実際に二人は報われず(ある意味二人にとっては幸せなのかも知れませんが)、 草加@三木さんの号泣を耳にすると、ほんと堪らなくなりました。
で、こういう時代物になると日本史に全く興味が無い私は困りますね。
私は、生まれも育ちも、今住んでいるのも、”長州”なのに、高杉晋作とかの名前が出てきても、聞いたことあるな、ぐらいで詳しくは知らなくて、というか覚えてなくて。
歴史的背景をちゃんと知っていたら、もっとよかったのかな。
ま、そんなこと気にせず、聞いてましたけど。

一度は別れて、やっと再会したのが戦場で、二人は敵。
そんな中、草加が負傷した秋月を見つけ連れ帰り、戦犯となった秋月を自分の家へ匿うのですが。
二人で逃げてどこかで幸せに暮らせばいいのに、そう出来るのに、その道を選ばなかった秋月。
そこが、この時代に生きた武士の悲しさだな、と。
”こんな時代でなかったら、もっと一緒に”という願いが、香藤と岩城で叶えられたのかな、と思わずにはいられなくて。

何故、この”冬の蝉”の草加と秋月が前世なのか、というのが、現在の岩城と香藤が草加と秋月の墓を訪れるところで、判ります。実際にこういう話があるのなら、私も墓参りに行くのにな。

しかし、これをBLという中にはめ込んでしまうのは勿体ないような。
戦場のシーンとか、凄く臨場感があり、大砲の音で耳が悪くなりそうでした。大体、ヘッドフォンで聞いてますからね、いつも。
それに、確か、春を抱いていた4のフリートークで、森久保さんがこれの原作を読んで涙したそうで。
男の人が読んでも感動するなんて…。
ほんと、新田さん、尊敬しちゃいます。
なのでやっぱり、原作、読んでみようかな…。
 

コメント

凛

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