「……俺の口を封じておきたいのなら、代償はおまえ自身にしよう」
西洋文化と日本文化が溶け合った大正時代。
世に聞こえた名家、芦名子爵家の跡取り息子である芦名胤人は、サロンの遊び仲間との賭けポーカーに負けた罰として、場末のバー『黄昏亭』へ単身出向くことになった。
しかし、そこは男同士が淫靡な出会いを求めて集う場所で…。
見知らぬ男に言い寄られ、為す術もない状況に陥った胤人を救ったのは、サロンの遊び仲間の一人、千葉重貴だった。
互いのプライドの高さが邪魔をして、ずっと冷たい関係が続いていた二人だったが、胤人の弱みを握った重貴は、戯れに関係を結ぶことを求めてくる。そこから、胤人にとって屈辱的とも言える日々が始まるのであった…。
原作:遠野春日 2005/02/20

■CAST
福山 潤 : 芦名胤人 小西克幸 : 千葉重貴 平川大輔 : 芦名宗篤 花輪英司 : 諏訪碩徳
岸尾大輔 : 優 他

貴族シリーズの第4弾。
私個人的に外せないCAST、小西×潤々。
やっぱり、この二人も好きだな… と再確認させられつつ。

胤人@潤々。
芦名子爵家の跡取りとして人を寄せ付けない程プライドが高く、とにかく虚勢を張っては、弱さを見せようとはしない。
ほんとこういうキャラ、巧いですね、潤々は。
凛としてて、はきはきと喋る潤々の声が合うのかな…
そして、小西さん曰く”超S”な重貴。
かなり低音での攻めが苦手なんですが(例えば梁田さんとか…)、小西さんは大丈夫で。
三木さんに、鬼畜系で攻められると拒むことが出来なくなる?私ですが、小西さんは次点で。
小西さんの方が低音なんで、ずしりとくる重みが心地よいかも。

口封じの代償として、重貴に抱かれ続ける胤人。
胤人の体だけが目的だった筈の重貴。
最初はとにかく胤人が痛々しくて、重貴がとにかく冷酷で。
そして胤人は、自分の気持ちとは裏腹に、体が拒めなくなってしまっていることに気付く。
重貴も抱くことで”情”が生まれるのは覚悟していたのだが、この情が違う感情へと変化しつつあるのに、戸惑う。

自分が重貴のことを好きだという気持に気付いているのに、”これで最後…”と泣きながら重貴に継げた胤人。
この潤々の泣き、に物凄く感動…
後悔とか悲しさとかが入り混じってて、胸が痛くなる…

重貴に自分の気持ちを気付かせるのが、重貴の友人、碩徳@花輪さん。
自分の気持ちを否定し、苦しんでいる胤人に重貴の元へ行けと促すのが胤人の弟、宗篤@平川さん。
すれ違ってしまったら、やはり巧く助けてくれるのは第三者。
で、平川さんってちゃんと声を認識して聞いたのは初めてかも知れない。
宗篤という役は、兄である胤人にある欲求をずっと抱いているというちょっと怪しい弟。ずっと落ち着いた口調の丁寧語で話す冷静さがなかなか良かったのでは。

ああでも、何だろうな。
最後が、物足りないか、なぁ…。
途中、重貴のことが好きだと気付いて胤人が悩んでる辺りまでは堪らなかったんだけど。
危うくSIDE直哉以上?とか思ってしまったし。
”愛してる”という重貴の言葉に、重貴と同じくらいか、それ以上の気持や熱さを感じる程、答えてないからかな、胤人が…
でも、”最初からやり直し”だからEDはこれで仕方ないのかな…
原作、読むとまた違うかも知れない。何か腑に落ちないので、読んでみた方がいいのだろうか…

とりあえず、ほんとに久しぶりのお二人だったけど、小西さんの息を吐く音が好きです。
で、潤々の受けもまた新鮮に感じつつ。でも声高いよね、やっぱり…
早く、SIDE基継が聴きたいよ…

フリートークは、岸尾さん司会で、それぞれの役の読めない名前と、兄弟について。
相変わらずだな、潤々♪
そ、そういえば、貴族シリーズのFTといえば…の賢雄さんは?

しかし、無駄に長い感想だ、これ…
  

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凛

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