接吻修行／紺野けい子

コミック ビブロス 2002/04/05

”好きになると他のものが見えなくなる”という性格の為か、一度はまると、どんどん、行きますから。
単なる、”収集癖”か。
でも、一度熱に浮かされたものは、忘れた訳ではなく、時々、思い出したように読んだり、聞いたりします。
ただ、”あのシーン”とか、”あの曲”という風に、”限定”された箇所だったりですけど。
なので、紺野けい子さんの本。
今、5冊あります。
まだ、読んでみたいのがあるので、探すつもりですが。
で、どうも”可愛いひと”が余りにも面白かったので、こっちは印象が薄くて…

”接吻修行”
幼馴染の二人。お互い相手のことをずっと好きなんだけど、はっきりと、言葉や態度で相手に告げることが出来ず…って感じで。

”夏は葉隠れ”
数年ぶりに偶然再会した、先生と生徒。

”少女漫画家の恋”
少女漫画家（♂）とその担当。
これ、何だか面白かったです。
少女漫画家として、描く漫画がちょっとまんねり気味になってきた秋本。
そんな彼に、最近流行りの所謂BLネタ、を描かないかと持ちかける担当倉田さん。
で、どんな感じなのか、二人で試してみようということで、そんなシーンから始るんですが。

この方の作品を読んでていつも思うのが、とっても日常的な部分。
ま、”ボーイズラブ”は、それだけで、非日常的なんですが…
アパートとか、学校とか、コンビニとか、ファミレスとか。
普通に生活してると、毎日目にするような建物が、きちんと描いてあって。
で、描かれる登場人物も、滅茶苦茶二枚目とか、モデル並の体型なんかには程遠く、普通な人（♂）達だったりで。
恋愛も、劇的でもなく、悲恋でもなく、驚くような展開がある訳でもなく、ほんと、じれったいほどの、緩さなんですけど。
嬉しいことの後の、ふとした笑顔とかが、すっごく幸せそうで。
和みます…

私にしては、こういう展開の漫画を読んでるのは、珍しいなぁ。
多分、普通に少女漫画で同じ展開だと、絶対、読んでない…