「欠点がないところが欠点」といわれる敏腕警部補、香坂譲は、憧れ続けてきた幼なじみであり元警視、片岡亜久利と偶然の再会を果たす。酒と「薬」の力を借りて思いを遂げた譲を、「俺のことは忘れろ」と冷たく突き放す亜久利。亜久利が警察を辞めたのはなぜか? 弁護士事務所を手伝っているという彼は、いま何に関わっているのか… 「はぐれ狼」のような亜久利に譲の気持ちはかき乱される。そして、ある事件でふたりの身に大きな危険がふりかかる。
角川書店 2002/07

以前、CDの感想を書いている、”ボーダー・ライン”の前作。
と言っても、”ボーダー・ライン”の方が、過去、なんですが。

昨日、入手。
そして、0:30AMを過ぎた頃から読み始め、
気付けば、朝の5時…
あと少しの所で、結局睡魔に勝てず。
目覚めたのは約3時間後。
そして読了。

本当に、意外にも、読み始めると止まらなくなり。
ハードカバー、二段組、254ページ。
活字嫌いの私にとって、絶対にあり得ない文章の量。
でも、進むんですね、何故か。
なので、眠い、今日一日…

ほんとに、子供の頃から文章を読むことが嫌いだった私なので、
果たして、この久能さんの書かれる文章が、いいのか悪いのかさえ判断することが出来ないのですけど。
私が一気に読んでしまう程なので、よかったのではないかと。
それに、いろいろな描写が、脳内で鮮やかに映像に変換することが出来るほどだったし。

印象深い、のが何度も出てくる傷。

譲の手術痕。
必死に背中にしがみ付いた所為でついた爪痕。
強くを噛み締めた所為で切った唇。
ナイフで深く刺された傷、と浅く何度も切り付けられた傷。

実際に見てる訳じゃないのに、凄く痛々しいし、流れ出る血の生温かさを感じてしまう。

で、”ボーダー・ライン”では主役の、由利潤一郎。
彼の服装が、またなかなか面白くて。
一度挿絵で、招き猫の柄のネクタイなんてしてましたけど。
これ、文章だから許せてるのかも知れません。
漫画だと、見たくないかも…

それと。
譲が亜久利に抱かれるシーン。
漫画だと状況が一目瞭然!なんですが。
言葉だけで延々と続く描写に圧倒されつつ。
亜久利を求め続けた末に抱かれている譲の快感や感情が、
露骨な表現じゃなくても、伝わってくる、というか。

何だか、文章を読むことに、病み付きになりそうです…

で、私には、挿絵、必要ないかも…
読んだ言葉から自分で描いた絵と、挿絵で描かれている絵のギャップを感じてしまうので。
どうしても、実際に絵として描かれてしまうと、
折角の脳内変換の映像が、挿絵に凝り固まってしまい、読む楽しさが減ってしまうというか。

次はボーダー・ライン、読みたいのだけど。
既に一枚目のCDが発売済み。
そして、2が今月末、3が7月発売。
ストーリーを把握しきってしまってからCD聞くのは、ちょっと私的には嫌、かな…
CDを聞き終わってから、読むかもしれません。

そう言えば。
”青の軌跡シリーズ”も彼女が原作、なんですよね。
こちらは、CDを数枚聞いた時点で、放置してしまってたり。
枚数が結構ありますが、ちょっと、聞きなおす必要がありそう…
この青の軌跡の三四郎@森川さんが、凄くいい、らしいし。
いや、いいのよぉ〜♪
間違いなく、いい!

ちょっと話が反れますが。

先日、あぁ〜笑いたい〜、と思い、
”お前らのためだろ、バラシ!関智一編”
なるものを聞きまして。
やっ・・・・・・・・・ぱりっ!
檜山、森川、智一。
この三人はいいね!面白いね!
智一さんの相変わらずな下ネタも、
コメントにちょっと時間が掛かる(言葉を選んでる風な)檜山さんも。
で。
何と言っても、素(だと思うんだよね、トークしてるだけだから)で、声を上げて笑い捲くる森川さん、初めて聞きましたね。
ほんとに、楽しそうで。
って一緒に、笑ってましたが。

このCDで知った事実。
檜山、森川、智一の父親。
虎年の昭和13年(だったっけぇ?)生まれ、とか。
智一さんの下ネタ好きは、幼稚園の頃からしていたお医者さんごっこが発端だとか。
中学生の頃、マジで、いいプロレスラーになれると、体格を褒められた森川さんとか。

とにかく、お三方が楽しそうで。
ずっとこの三人の話を聞き続けていたいな、と思いましたよ。

でも、今の私が一番癒されるのは、
優しく囁く三木さんの声、と、宮本駿一くんのピアノと歌、
なんだけどね…

コメント

凛

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